「安息日とクリスチャン」で引用したアメブロの20151021日の記事を見ると、デイビッド・ハーザッグというアメリカ人が「シド・ロスの超自然的世界」に出演している動画が掲載されています(日本語字幕つき)。
 
 
 
 上記の動画は「第三の天の法則に生きる」というタイトルの動画で、ブログ主は次のようにコメントしています。
 
実はこの動画で言っていることが
私達のうちに今まさに起こっていて それを証しながら 今週末のJPFBの授業で
みんなで一緒に見ようと思っていたのですが・・・・
やっぱり 先にシェアしちゃうので 見ておいてください・・・
(もう すでに見ている人もいると思うけど・・・)
これは 本当に起っていることなんです!!           
                               (引用終わり)
 
 
●私の感想
 
 重要なのはしるしと不思議が本当にその人を通して起こっているかどうかではありません。サタンは光の天使にでも変装できるからです。
 
第二コリント111314
こういう者たちは、にせ使徒であり、人を欺く働き人であって、キリストの使徒に変装しているのです。しかし、驚くには及びません。サタンさえ光の御使いに変装するのです
 
 
 私は上記の動画を聞いて、キリスト教の名を借りたご利益宗教のような印象を持ちました。神ご自身を求めさせる内容ではなく、人がかなえたい願望を刺激し、しるしと不思議を求めさせる内容だからです。
 
 まるで「天の法廷で訴える」という手段を用いれば、神を操れるかのようなメッセージです。しかし聖書には、天の法廷で主張すれば祈りがかなえられるという原則はありません。 
 
●にせ預言者とは?
 
マタイ71317
狭いからはいりなさい。滅びに至るは大きく、その道は広いからです。
にせ預言者たちに気をつけなさい。彼らは羊のなりをしてやって来るが、うちは貪欲な狼です。
あなたがたは、によって彼らを見分けることができます。ぶどうは、いばらからは取れないし、いちじくは、あざみから取れるわけがないでしょう。
同様に、良い木はみな良いを結ぶが、悪い木は悪いを結びます
 
 
 以前にもこの箇所を説明したことがありますが、「」や「」という言葉で譬えられているのは、教えのことです。
 
 真の福音は「義の福音」です(ローマ117)。そのため人の肉は反発を感じる内容です(狭い門)。
 
 しかし偽の教えは人受けする内容で(広い門)、滅びに至ります。
 
 イエスはこの箇所で、にせ預言者は人受けする偽の教えを語る、と言っているのです。
 
 
 以下に添付したハーザッグのHPを見てみてください。商品や有料講演会の案内が次々に表示されます。
 
 「うちは貪欲な狼です」とあるとおりです。
 
 ハーザッグのHPhttp://www.davidherzogstore.com/
 
 
●ハーザッグの実態
 
 彼の別の動画を見てみました。彼は聖句を引用することもなく、祈ることもせずに以下のように語り始めます。
 
「変化と成功の鍵」:https://www.youtube.com/watch?v=0nz99df1v4c
 
人生で毎年、成功したい人は何人いますか?(聴衆の声が湧き上がる。)みなさんは、なぜ自分が(失敗の)壁を破れないかわかりますか?「よし、今度、コレコレをしよう。○○キロ減量しよう。ビジネスを始めよう。あの国に旅行するぞ。」何度やろうとしても、なぜか失敗に終わる。そういう経験のある人は何人いますか?あなたは毎日備えをして、できることをすべてやりました。自己啓発テープを聞いて、「私は偉大な人間だ。私は特別なんだ。私は素晴らしい人間だ。私にはどんなことでもできる。他の人たちもこの仕事で成功している。・・・」と言い聞かせました。なのにあなたは、くびになってしまいました。一体どうなっているんでしょうか?「ぼくは強い。ぼくはハンサムだ。ぼくはまるでシュワルツェネガーみたいだ。」と言い聞かせます。でも鏡を見ると、ふにゃふにゃの自分しか見えない。こういった自己啓発には、欠けている何かを補う必要があるのです。その欠けている要素が欲しい人は何人いますか?物理学者によれば、人が何かを告白すると、サブアトミック(素粒子)が発生するそうです。人が物体に向かって語ると、語られたことに従って物体の形状が変化するそうです。日本人の物理学者によると、顕微鏡で観察しながら水の粒子に向かって語り掛けると、それによって常に形状が変化するそうです。「愛してる」と言うと、水の粒子は輝き、「憎んでいる」と言うと、縮こまるそうです。毎回、それが起こるそうです。物体や物質は、あなたが語ることに従って変化するのです。この中の何人が正しい告白をしたいですか?誰かが、「お前なんか嫌いだ。お前が憎い。あなたは酷い人だ」とあなたに言うなら、すぐにでもそれがあなたに影響して、心や思いだけではなく肉体的にも何かを感じてエネルギーを失う、そういう体験をしたことはありませんか?たとえば、否定的な言葉を浴びせられたときなどに。そういう体験のある人は何人いますか?・・・
                              (聞き取りはダビデ)
 
 
 信者か未信者にかかわらず、誰でも人生で成功したいものです。それは肉なる存在である人間として当然の願いです。
 
 しかし上記の内容は、とても聖書のメッセージとは言えません。彼が信じているのはニューエイジ的な自己啓発の原理です。
 
 ハーザッグの教えは人の肉を喜ばせるもので、注意しなければなりません。
 
 
第二テモテ434
というのは、人々が健全な教えに耳を貸そうとせず、自分につごうの良いことを言ってもらうために、気ままな願いをもって、次々に教師たちを自分たちのために寄せ集め、
真理から耳をそむけ、空想話にそれて行くような時代になるからです
 
 
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